プラトニックな婚外恋愛。セカンドパートナーが40代50代に注目される裏事情とは

出会いコラム

セカンドパートナーってご存知ですか?
文字通り「2番目のパートナー」の意味で、40代~50代を中心に最近注目されている新しい恋愛スタイルです。

「セカンド」の名が示す通り、お互い「ファーストパートナー」が存在していることが大前提で、平たく言ってしまえば既婚者同士の婚外恋愛。既婚者と独身、独身で恋人あり同士の組み合わせもありますが、主体となるのはやはり既婚者同士の関係です。

「それって単なる不倫じゃないの?」と思うかも知れませんが、セカンドパートナーは不倫関係にあらず!なのです。

セカンドパートナーは不倫未満の関係

セカンドパートナーは、心の繋がりを重視したプラトニックな関係のこと指します。

普通に考えれば、既婚者が配偶者以外のパートナーを持つこと自体、不倫のようなものなのかも知れませんが、プラトニックなのであくまで不倫ではなく「不倫ギリギリ」の関係です。

セカンドパートナーが不倫にあたらないのは、下記の定義ゆえ。

セカンドパートナーの定義

  • 配偶者や恋人以外が相手
  • お互いに恋愛感情がある
  • 性的な関係を持たない

中でも重要なのは3つ目の「性的関係がない」ことでしょう。

法律からすると、不貞行為というのは継続的な肉体関係がなければ認められません。となると「性的な関係を持たない」の定義どおりにいけば、セカンドパートナーは不倫にあたらないということになります。

お互いに恋愛感情を持っているけれども、あくまでもプラトニックな関係。そこにキスを含めた性的行為は一切ありません。ちょっとキレイな表現をするなら「友達以上、不倫未満」。お互いに精神的な繋がりを大切にしつつ、支えあい寄り添う存在。手を繋いだりハグをする程度のことはありますが、接触はそこまでです。

ピュアだろうが何だろうが、複数のパートナーを持つこと自体、不倫同様に「気持ち悪い」「頭がおかしい」と感じる人が多いのも事実。そんな中、セカンドパートナーを持つ人たちは、どのような理由があって配偶者以外にパートナーが必要だと思ったのか、下記で解説してみたいと思います。

セカンドパートナーが欲しくなるきっかけ

セカンドパートナーが欲しい!と思う主なきっかけ、配偶者への諦めや不満によるところが大きいようですね。

ひとつ目は、異性として見られなくなったこと。

結婚生活を長らく続けていくと、当初はどんなに激熱なふたりだったとしても、日々の生活の中で新鮮さは失われていくもの。中には結婚以来十数年以上「ダンナ大好き!」「嫁ちゃんラブ♪」な夫婦もいますが、さほど多くないですよね。

年月を重ねる中で、配偶者は家族になっていきます。

子供が生まれて「男」と「女」から「お父さん」「お母さん」に変わっていく中で、配偶者を異性と思えなくなったり、観てもらえなくなってしまうことは珍しくありません。とはいえ、誰もがこの状況に納得しているかといえばそうではなく、「誰かに愛してるって言われたい」「もう一度ときめきを感じたい」と思い悩んでいる人もいます。恋愛体質の人ならなおさらでしょう。

配偶者と向き合えて話し合いで解決するなら、セカンドパートナーを考える必要はありません。

ただ、まともに取り合ってもらえない場合。「あなたに恋愛感情はない。家族愛はある」とか「いい歳して何言ってるんだよ。気持ち悪いな」なんて一蹴されたら、配偶者に諦めを感じるしかありません。悶々とした気持ちが、家庭の外=セカンドパートナ作りに向かってしまうというわけです。

もうひとつは、日常生活における配偶者への不満があります。

例えば、家事や子育て、義実家関連問題をこなしても感謝されなかったり、家族のため遅くまで残業して仕事を頑張っているのに労いの言葉もなく、配偶者には当たり前のように思われている……。これも割とありがちな話だとは思うのですが、毎日のことなので蓄積するにつれ、かなりのストレスになります。家にいても癒されることはなく「自分は何のためにここにいるんだろう」と虚しく感じてしまうことすらあるでしょう。

結果として、精神のバランスを保とうと別の場所に癒しを求めたくなっていくのです。

ここまで見ていくと、不倫に走ってしまう人の言い訳と何ら変わりがないように思うのですが、決定的な違いは「セカンドパートナーを選ぶ人は、家庭を壊したくないという思いが根底にある」ということ。

不満はあるものの、配偶者も家族も大切。だけど、配偶者にはもはや異性を感じない、または恋愛感情を持ってもらえない。夫婦間では得られないときめきや癒しが欲しいけど、不倫までして今の生活を手放すなんて考えられない……。

随分都合が良い話ではありますが、現実的に考えると「不貞行為にならない範囲で自分の気持ちを満たせて、今の生活が続けられる」のは、セカンドパートナーを持つのがベストとの判断になるのでしょう。

セカンドパートナーが欲しいと考える年代は、子育てが一段落した40代~50代が中心。

上記のストレスや不満、諦めがかなり蓄積している時期です。子供が巣立ったりして、今までの夫婦関係を振り返った時に「このまま枯れてしまうのはイヤだ!」という思いが強くなるのかも知れません。

セカンドパートナーに求めるもの

セカンドパートナーがいわゆる不倫にはあたらないとしても「配偶者以外に親密な相手がいる」ことには変わらないので、リスクがまったくないとは言えません。「家庭を壊したくない」との気持ちがあるにも関わらず、リスクを冒してまでもセカンドパートナーを持ったり、探す理由は一体何なのでしょうか。

精神的な癒しを求める

結婚していれば、本来なら配偶者や家族が癒しになるはずですが、夫婦間が冷え切っていたりお互いが空気のような存在になっている場合は、家庭は心の拠りどころにはなりません。

家族がいるのに、配偶者がいるのに孤独を感じてしまうことも珍しくないでしょう。

こうした環境にいる男女がセカンドパートナーに求めているものは、家庭にはない癒し。お互いに恋愛感情を持ち、デートの日を待ち遠しく思うからこそ、会っておしゃべりをするだけで癒され、存在が心の支えになります。

異性の相談相手を求める

ひとつ屋根の下で暮らしているにも関わらず、まともな会話すらできないすれ違い夫婦は多いもの。雑談すらできないのに、悩みや愚痴も零せない……では、ストレスが溜まる一方です。

セカンドパートナーは、周囲には話せない家庭の悩み、配偶者への不満、今後の不安などを本音で打ち明けられる存在です。異性の既婚者目線で日々を労ってくれたり、家庭を壊す気がないので時には配偶者の立場で冷静なアドバイスをしてくれるのがポイント。誰よりも親身になって、第三者として客観的に相談に乗ってくれる貴重な異性です。

恋人気分を求める

恋愛感情があるので、性的関係がない以外は普通の恋人と同じ。

食事をしたり映画を見たり、ショッピングしたりとお互い楽しい時間を共有できます。

結婚して以降、長らく忘れていた恋の切なさ、甘酸っぱさ、もどかしさ、ドキドキ&ワクワク感など恋愛中の感覚が取り戻せるので「恋愛するってこんな気持ちだったんだ♪」「もう若くはないけど、まだまだ恋ができるんだ」など、幸せな気分を噛みしめることができます。

セカンドパートナーのメリット&デメリットを知ろう

ここまで見ると、人生100年と言われる時代を生きていく上で、そんな間柄の異性がいても楽しいかな?と思うかもしれません。実際にセカンドパートナーを持つメリットも少なくありませんが、当然デメリットもあるので気軽に「セカンドパートナー作り」の推奨もできません。

まずは、どんなメリットやデメリットがあるのかを見ていきましょう。

メリット

配偶者に優しくなれる

不満だらけだった日常生活にときめきのスパイスが加わり、落ち込みがちだった気分も上向きに!自然に笑顔でいられる時間が増えていきます。また、自分を認めてくれる&支えてくれる人が存在することで心に余裕も出て、配偶者にも優しく接することができるようになります。

今まで、ほんの些細なことで配偶者と衝突ばかりしていた人が、セカンドパートナーの存在をきっかけに夫婦仲が改善した……なんて話もあるので皮肉ですよね。

キレイ&カッコ良くなる

自分を異性として見てくれる人ができたことで自分磨きに力が入るので、より一層キレイ&カッコ良くなります。

結婚して家族になると、配偶者が夫や妻の容姿を褒めなくなりがち。そうなると、オシャレする張り合いもなくなってしまうものですが「好きな人=セカンドパートナーのためにキレイ&カッコよくなろう!」という心理が働きます。

また、恋をすることで気持ちも若々しくなるので、若さを保つ効果もありそうです。

ストレスがなくなる

セカンドパートナーに本音を打ち明けたり、他愛もないおしゃべりで笑いあったりすると、気持ちがリフレッシュできること間違いなし!配偶者と顔を合わせるたびにイライラしたり、暴言を吐いてしまうなど精神的に不安定だった人も、セカンドパートナーと楽しい時間を過ごすことで幸せホルモン「オキシトシン」が分泌されて、溜まってしまったストレスを解消してくれます。

デメリット

配偶者が嫌いになる

セカンドパートナーを持って配偶者に寛容になれる人もいれば、優しくなるどころか完全に気持ちが冷めてしまう人もいます。

配偶者はセカンドパートナーとは異なり生活を共にするので、どうしても欠点ばかりに目が行きますよね。セカンドパートナーは一緒に暮らしているわけではないので、良い面ばかりがクローズアップされ、比較対象となった配偶者が嫌な存在に見えてしまいます。

周囲に理解されない

性的関係があるなしに関わらず、配偶者以外にパートナーを持つこと自体、周囲の理解を得るのは難しいこと。例えそれが、配偶者公認の関係であったとしてもです。

異性の友達と一緒に遊ぶことですら「不倫しているんじゃないの?」「結婚しているのに、異性とふらふらしているなんて」とあらぬ疑いをかけられるくらいですからね。

注目されるようになった関係とはいえ、所詮マイノリティな恋愛に過ぎないのです。

一線を越えたくなる

親密になればなるほど、体の関係を持ちたくなるもの。精神的に深く繋がったら、手繋ぎやハグだけでは満足できず「もっとこの人に触れたい」と思うのはある意味当たり前のことかも知れません。

キスでもしようものなら、その後はもう止まらないですよね……。

肉体関係を持つことは、セカンドパートナーのタブー。お互いにルールを守り通す自制心がなければ、あっという間に一線を越えて、単なる不倫になってしまいます。

セカンドパートナーの存在、配偶者に伝えるべき?

セカンドパートナーが見つかった場合、配偶者には正直に伝えられますか?性的関係が一切ないので「不倫じゃない」とはいえ、配偶者に正直に話すのは誰もがためらうことでしょう。

「あなたはファースト。あの人はセカンドだから安心して」と言ったとしても、「そうなんだ。安心した!」と理解してくれる人は果たしてどれくらいいるでしょうか。

世の中の夫婦&カップルの大半は「自分以外の異性と親密になるのは許せないし、良い気がしない」との考え方だと思います。また、貞操観念は個人差がありますが、快楽目当ての肉体関係は目を瞑れても、心を持っていかれるのは絶対に許せないタイプもいます。

性的関係がないからと言っても、精神的に深い繋がりを持つセカンドパートナーなど、到底認められないでしょう。

中には、お互い公認のセカンドパートナーを持つ夫婦も存在しますし、「性行為がなければOK」と配偶者からの許可を得てセカンドパートナーとの関係を続けている人もいます。また、幼馴染など結婚前から交遊がある相手がセカンドパートナーだったりすれば「兄弟姉妹のような存在」と紹介して、配偶者を安心させるパターンもあります。

ただ、これは珍しいケースでもあるので、配偶者からの理解が得られる確証がない限りは、自分と相手だけの秘密として交際を続けたほうが良さそうです。

セカンドパートナーとの関係を続けるには

何度も言うように一線を越えた瞬間に単なる不倫関係になるので、まずはお互い自制心を持つこと。男性の場合は「肉体関係がなくても楽しいし会いたいけど、あればあったでノープロブレム!」的な下心は持っているので、女性は流されないことが大切です。

自制心を持つ自信がない人、その場の雰囲気に流されそうな人は、セカンドパートナーを持つなど考えない方が良いでしょう。不倫をする羽目になり、後悔するのが目に見えています。

また、周囲に誤解されない行動を取ることも大切です。

ふたりでデートするにしても、ラブホテル街にいるところを知り合いに見られたら、たとえ何もないとしても100%誤解されます。電話やメール、LINEなどもそれぞれの家族と過ごす時間は避けるなどの配慮も必要でしょう。配偶者の目の前で、頻繁にLINEをチェックするような状況を作ってしまえば、怪しまれて当然です。

好きな相手とは四六時中連絡を取り合いたい&相手にのめりこみがちな人も、セカンドパートナーを持つことには向いていないでしょう。

セカンドパートナーとの関係を続けていくために必要なのは、下記5つ。

  1. 配偶者&家庭を最優先に考える
  2. 身体の関係は絶対に持たない
  3. お互い自立して相手に依存しすぎない
  4. 会う場所や連絡の取り方に気を配る
  5. 別れ話になったら引きずらない

お互いの家庭が壊れてしまうような距離感しか保てなければ、それは不倫と変わりありません。

「ファーストあってのセカンド」だということを忘れずにルールの範囲で楽しむことができるのなら、家庭にも良い影響を与えながら、セカンドパートナーとの関係を続けていけるでしょう。

 

タイトルとURLをコピーしました